アキバ系文化を語るキーワード: 秋葉原再開発


もはや「おたくの聖地」だけの場所ではない

[写真:ヨドバシAkiba] つくばエクスプレスの秋葉原駅ビルにヨドバシカメラが開店したことをご存知の方も多いだろう。ビル壁面には「Yodobashi-Akiba」とあり、秋葉原の愛称である「アキバ」も、ここまで広く使われるようになったものだ。
 とは言え、ヨドバシアキバという名前だからと言って、アキバ系とは特に関係ない。家族連れはもちろんのこと、中年のおじさん、おばさんがかなり来ていたのには驚いた。ここからわかるように、マニアでない一般客にもやさしい店であるが、マニアにも面白い。とにかく売場面積が広くて、一日中見ているだけで飽きない。カメラやパソコンや家電はもちろんのこと、DJやピュアオーディオマニアにうれしいオーディオコーナーがあったり、大きめの書店があったり、レストランも何十店も入っていて、目移りしてしまう。
 秋葉原に来たからには、是非とも行っておきたい店の一つである。

[写真:秋葉原駅中央改札口] 秋葉原駅の改札口といえば? と聞かれて「電気街口と昭和通り口」と答えるのは昔の話。今ではそれに加えて「中央改札口」が追加された。電気街口と昭和通り口の真ん中あたりで、ちょうどつくばエクスプレスの秋葉原駅(つまりヨドバシアキバ)の近くにできたわけである。つくばエクスプレスへの乗り換えはもちろん、秋葉原に着いたらまずヨドバシアキバに行きたいという方は、中央改札口から出れば一番近い。

[写真:秋葉原駅前プラザビル] 電気街口だって負けてはいない。にぎやかな南側に対して少し寂しげだった北側が、にわかに活気を帯びている。その活気に合わせて、ストリートミュージシャンのパフォーマンスとか、メイドさんの格好でチラシを配っている人達も、北側で活動するようになってきたくらい、それはもう人が増えてきた。最近気付く点として、「電車男」の影響なのか、マニアでない一般人を電気街口界隈でもよく見かけるようになってきた。
 また、これまで空地だった場所に「秋葉原駅前プラザビル」ができたのはうれしい。フランス風喫茶店の「Vie de France」とか、英国ヴィクトリア朝風のレストラン「The Rose & Crown」、その他にもいろいろオシャレな飲食店が増えている。
 「秋葉原にはオシャレな飲食店が無い」と嘆いていたのは過去の話になりそうだ。

[写真:秋葉原UDXビル] 現在建設中の秋葉原UDXビルである。ヨドバシアキバといい、このビルといい、よくこんなに広い土地を確保できたものだと感心する。
 アキバは世につれ、世はアキバにつれ。秋葉原の風景は昔も変わり、今も変わり、これからも変わり続けていく。


戻る