まるでSARSのように、メールを通じてあっという間に広まってしまうコンピュータウイルス。しかしこちらは防御さえすれば、ほぼ確実に感染をストップできます。コンピュータに「ウイルス対策ソフト」という“マスク”を用意して万全の対策を。
加入しているプロバイダによっては、無料あるいは低価格でウイルス対策サービスを提供しているところもあります。月極めサービスなら必要な月数分だけ毎月数百円払うだけでいいのでお得だし、一年ごとに契約更新し直す面倒もありませんから、気軽に使えますね。是非確認してみましょう。
なお、最新のサービス内容や価格に関してはリンク先にてご確認ください。
・Yahoo!BB 「BBセキュリティ powered by Symantec」を提供。\514/月。新規加入予定の方は、最大2か月間無料のキャンペーンにも注目。
・OCN 「ウイルスバスター 月額版」を提供。\450/月。
・ぷらら 「ウイルスバスター for Plala」を提供。\441/月。
・Biglobe 「マカフィー・セキュリティサービス」を提供。\263/月。
メールを使って伝染する、たちの悪いコンピュータウイルスが流行しています。最近の多くのウイルスに見られる特徴は以下の通りです。
ウイルスなんか自分のパソコンに限って感染しない、などと高をくくるのは危険です。かつてそう考えていた人が、今や大慌てしているという様子を、最近本当によく目にします。
ウイルス対策なしにメールソフトを使うのは、自分のパソコンのデータが破壊される危険と共に、他人にまで迷惑をかける危険もあります。ウイルスに感染する前に、是非対策してください。
ウイルス対策ソフトとは、パソコンがウイルスに感染すると、すぐ警告して自動的に退治してくれるソフトです。以下の機能があります。
是非、パソコンにウイルス対策ソフト(ノートン インターネットセキュリティ、ウイルスバスター、マカフィー ウイルススキャン等)がインストールされているか確認してください。最近のメーカー製パソコンにはほとんど入っています(「スタート」メニューを開いて、「プログラム」の中にあるかどうか確認を)。
自作PC派でも、最近はマザーボード付属CD-ROMにPC-Cillin(ウイルスバスターの英語版)が付いてくることが多いものです。せっかく付いてくるソフトですから、ちゃんと使いましょう。
もしサポート期限が切れてしまったなら、大抵は追加料金を払うと継続してソフトを使うことができます。なお、ソフトが古過ぎて、サポート自体終了してしまっているなら、最新のウイルス対策ソフトを買ってインストールする必要があるかもしれません。
ここで注意。新しいウイルス対策ソフトに乗り換える時は、必ず、現在入っているウイルス対策ソフトをアンインストールしてから、新しいウイルス対策ソフトをインストールしてください。順序を間違えないようにしてください。二つ以上のウイルス対策ソフトは、普通、共存できませんし、共存させようとすると動作不安定の原因になることがあります。

もしウイルス対策ソフトがない場合は、是非購入してください。五千円前後はあれば買えます。ウイルスによってデータが破壊されてしまうと、消えたデータは戻ってきません。それに、Windowsや色々なソフトの再インストールが必要になるなら、自分でやるにも時間が掛かるし、一般的な業者に頼んでも少なく見積って二、三万は確実です。それに、ウイルスによって失われる信頼も考えてください。みんな考えれば、いや一つだけ取ったとしても十分安い買い物です。
今のところは、ウイルスバスターが私のおすすめです。設定が比較的簡単で、初心者にも使いやすいでしょう。個人使用に限っては、1つ買うと3台までインストール可能なので、複数のパソコンがある家庭にもおすすめです。
ノートンも以前に使っていた事があります。新種ウイルスにいち早く対応してくれるのは強みですが、動作が重めですし、一部設定が難しめな部分もあったりと、どちらかというとエキスパート向けです。
以上がウイルス対策ソフト二強といったところです。他のソフトでは、マカフィー ウイルススキャンは私も使った事があります。ただし、パソコンに付属していたからとりあえず使うという場合なら良いのですが、新規で買うのなら、私は過去の経験からして、あまりおすすめしません。かつて、普通の電話回線では、新しいパターンファイルのダウンロードにかなり時間が掛かったり、期限が切れた時のアップデートのやり方が何やら難しかったり、動作の安定性もちょっと疑問だったりしたことがあったので、それ以来敬遠していました。もっとも、最新バージョンで改善されているかどうかはわかりません。
「一度買えばずっと更新料タダ」を売りにしているソフトもありますが、これも私はあまりおすすめしません。私自身は使った事はありませんが、参考までに、このソフトを使った事のある人からは、「動作が不安定」「ウイルスの発見率が低い」「サポートが悪い」という話を聞きます。
なお、まとめ買いには割引がきく場合があるので、確認してみましょう。1台用の普通のパッケージを2本買うよりも、2台分で使えるパッケージを1本買う方が格安です。Windows Serverによって管理している中規模・大規模なネットワークを構築している場合は、個々のユーザがいちいちインターネットにつないでウイルスパターンの更新をする手間が省ける、会社向けのバージョン(コーポレート・エディション)を検討してみましょう。
結論から言うと、「ルータ」を使わずにインターネットにつないでいる場合は特に必要です。
Windowsのシステムは、インターネット経由でのウイルスの不正侵入から自らを守る設計がある程度されているとは言え、完全な鉄壁の護りではありません。時々、ウイルスの侵入を許してしまう欠陥が発見されることがあり、それを悪用したウイルスが、インターネットに接続しているパソコンを狙って乗っ取ることがあります。「ファイアーウォール」とは英語で防火壁の意味で、このようなウイルス等の不正侵入を防ぐシステムのことです。
ダイヤルアップルータやブロードバンドルータを使った接続では、外部からのパソコンの直接攻撃がしにくい仕組になっていますし、ルータ自身にも大抵簡易ファイアーウォール機能が付いていますが、それらを使用せずに直接接続している場合(モデムやTAでダイヤルアップ接続、フレッツADSLで「フレッツ接続ツール」等を使用して接続、Yahoo!BBモデムかBBフォンアダプタとパソコンが直接つながっている場合、等)は、パソコンはウイルス等によるインターネット経由の不正侵入に対して無防備の状態です。
そんな場合はファイアーウォールソフトをインストールする必要があります。ウイルス対策ソフトによっては元々付いていますし、Windows XPの場合、SP2(サービスパック2)以降のバージョンでは標準でファイアーウォール機能が付いています。
また、たとえインターネットへはルータを使用して接続しているとしても、「自分の会社では、ウイルスメールを知らずに受け取ってしまう人が多くて、社内LANでかなり頻繁にウイルスが伝染している」というのであれば、是非とも各パソコンにファイアーウォールを入れた方が良いでしょう。この場合、いくらインターネットと社内LANの間の護りを強化したところで、ウイルスがLANの中にあるパソコン同士で感染しているようでは片手落ちの対策です。また、社内LANでウイルスが発生すると、どのパソコンが感染源なのかを突き止めるだけでも一苦労です。こんな時、ファイアーウォールがあると、ウイルスの他のパソコンへの感染を食い止めやすくなるだけでなく、どのパソコン(のウイルス)から不正なアクセスがあったのかが記録に残るため、感染源を特定しやすくなります。
ウイルススキャン機能・ウイルス監視機能と、ファイアーウォール機能の違いをまとめておきましょう。ウイルススキャン機能・ウイルス監視機能は、パソコンに既に侵入したウイルスを発見し駆除するための道具です。家に喩えるなら、ちょうど家の敷地内に泥棒が侵入してきた時点で捕まえるようなものです。
でも、侵入者はできれば“家の敷地内”にさえ入れないのが、もっと安全です。それが、ルータの簡易ファイアーウォール機能や、ウイルス対策ソフトやWindows XP SP2のファイアーウォール機能というわけです。ついでながら、ウイルス監視機能もファイアーウォールもないパソコンとは、犯罪多発地域の近くにある、鍵の掛かっていない家と同じくらい無防備です。
ウイルス対策ソフトによっては、このファイアーウォール機能のないものもあります。たとえば「ノートン インターネットセキュリティ」にはファイアーウォール機能も付属していますが、「ノートン アンチウイルス」には付いておらず、ウイルススキャン&監視の最低限機能のみです。
電子メールのウイルスチェック機能をプロバイダで提供しているなら、そのサービスを利用することによって、ウイルスに感染する確率をかなり減らすことができます。
ただし、このサービスには、既にパソコンに感染してしまったウイルスの発見・駆除ができないという短所もあります。このサービスでもまだ対応できていない未知のウイルスが通り抜けてしまう可能性も稀にありますし、システムの欠陥を利用した感染やインターネットからのダウンロード等、メール以外の経路での感染には全く無防備です。
ですから、このサービスはあくまでも補助的手段として利用してください。ウイルスの常時監視や駆除には、ウイルス対策ソフトをパソコンにインストールする必要があります。
実は、無料のウイルス対策ソフトも幾つかあります。かつては英語版ばかりしかありませんでしたが、最近は日本語対応のソフトも出てきています。ソフトを買うお金をケチって入れないくらいなら、こういうソフトを是非使ってください。
ウイルス感染に気付いてから急いで無料ウイルス駆除ソフトで駆除する、というのは、まさに「泥棒を捕らえて縄をなう」の言葉通りです。ウイルス駆除ソフトには感染を防ぐ機能はありません。人間の病気に喩えるなら、「タミフル」や「リレンザ」のような特定ウイルスの特効薬―これはインフルエンザウイルスの体内増殖を抑えて結果的に駆除する働きはあっても、インフルエンザにかかること自体を防ぐワクチンではありませんから数日寝込むことになりますし、エボラウイルスとかHIVなど他のウイルスにはてんで歯が立ちません―のようなものです。
パソコンの場合も同じで、その種のソフトは、感染を防ぐことができない上に、特に被害の大きい数種類のウイルスしか発見できないので、それだけでは対策が不十分です。市販のウイルス対策ソフトは、確認されているほとんどすべてのウイルスを(ソフトを手動起動したときだけでなく)常時監視で発見してくれる上に、インターネットを使って最新のウイルスに自動対応してくれます。市販のウイルス対策ソフトを買ったりインストールしたりするのを面倒がる人も多いですが、そんな人は「無料のウイルス駆除ソフト」を日常使いこなすことも面倒がるに決まってます。むしろ面倒な事が嫌いな人こそ、普段から市販のウイルス対策ソフトを使って楽にウイルス防御すべきです。
ウイルス対策ソフトがインストールされているだけで安心してはいけません。今のままでは古いウイルスにしか効きません。
新しいウイルスにも対抗できるように、ウイルス定義ファイル(パターンファイル)を最新の物にしましょう。ソフトを起動し、「アップデート」とか「LiveUpdate(ライブ・アップデート)」(ノートンの場合)のボタンを押すと、インターネット経由で最新のデータを取り込めます。定期的に(できれば週一、二回は)更新してください。
なお、モデム接続の場合は特に時間がかかるので、電話をほとんど使わない深夜などをうまく利用して行うとよいかもしれません。ソフトの種類や更新内容によっても変わりますが、20〜40分くらいの時間をみた方がよいでしょう。もしウイルス定義ファイルの更新にかかる時間がじれったいというのであれば、ADSLや光ファイバー等のブロードバンド回線では、この更新にかかる時間が劇的に速くなりますし、いくらインターネットを使っても定額ですから、この機会に検討してみるのもよいでしょう。
ソフトによっては、自動的にウイルスパターンを更新する機能が付いています。たとえば「ノートン アンチウイルス」の場合は、「自動LiveUpdate」を「オン」にしておくと、パソコンが定期的に最新ウイルスパターンをチェックして、自動的に更新処理を行ってくれます。

もしかして、「LU1803: 更新版の取得中に LiveUpdate が失敗しました」というエラーではないでしょうか。

大抵はLiveUpdateプログラムの最新版をインストールすることで直ります。それでもダメなら、ノートン アンチウイルスをはじめノートン製品をすべてアンインストールした後、ノートン製品のフォルダやレジストリを削除し、再インストールすることによって直ります。詳しくはシマンテックのサイトのLiveUpdate を実行すると「LU1803 更新版の取得中に LiveUpdate が失敗しました」というエラーが発生するを参照してください。
メールソフトにOutlook Express(アウトルック・エクスプレス)を使っている場合は、「プレビュー ウィンドウ」を表示しない設定に変更しておきましょう。メニューバーの[表示(V)]から[レイアウト(L)...]を選び、「プレビューウィンドウを表示する」のチェックを外します。題名からして怪しいメールを削除する時に、間違ってウイルス入りメールを開いてしまう危険を(完全ではないが)下げることができます。
でも、Outlook Express(アウトルック・エクスプレス)は、どちらかというとウイルス入りメールに弱い方なので、できればBecky!やEdMax等、別のソフトを使うのがお勧めです。私はBecky!(ベッキー)というソフトを使っていますが、ウイルス対策を比較的しっかり考えて設計されているので、皆さんにも強くお勧めします。
見知らぬ人から添付ファイル入りメールが届いた場合、むやみにその添付ファイルを開くのは危険です。文書や画像やサウンドデータのふりをしたウイルスファイルであることがあります。なお、この時ウイルス対策ソフトのメールチェック機能が有効になっているなら、ちゃんと警告して削除してくれますから便利です。是非ウイルス対策ソフトを入れましょう。

自分のパソコンがウイルスに感染している疑いがあるなら、すぐチェックしてください。ウイルス対策ソフトのメーカーのホームページでは、ウイルス情報や、Klezのように被害の多いウイルスについては無料の専用駆除ソフトも配布しています。→トレンドマイクロ社 WORM_KLEZ対策Web(駆除ソフトあり)、シマンテック社 W32.Klez.gen@mm情報(駆除ソフトあり)、日本ネットワーク アソシエイツ社 Klezウイルス情報
中には、「ウイルス対策ソフトを作っている会社が、マッチポンプでウイルスを作っているのではないか」などと疑う人もいますが、これは間違いです。こんな根も葉もない噂を流している人の動機は大抵、「ウイルス騒ぎでみんな迷惑している中で一人金儲けしやがって」という、アンチウイルスソフトによって儲かっている会社への妬みです。妬みさえ感じていればどんな根も葉もない中傷も許されるというのは大きな間違いです。
大体、会社の信用問題にかかわることであり、発覚した時のリスクを考えれば、こんなことするのは割に合わないはずです。こういう会社の社員は、たとえウイルスの動作の研究目的など正当な目的があろうとも、新しいウイルスを作成することが社則で禁止されていて、違反すると確実に首になります。また、仮に真実だったところで、今はインターネットで会社のスキャンダルがどんどん表に出てしまう時代だし、スキャンダル好きの週刊誌や企業の弱みに付け込んで金をゆする総会屋も、こんなおいしいネタを放っておくはずはありません。大体、これまで何千もの沢山のウイルスを会社で作成していたとなると、嘘を隠し通すのは本当に難しいでしょう。とっくの昔にばれてしまっているはずです。
最近は外国人による泥棒犯罪が増えているそうですが、これは有名な警備会社のマッチポンプでしょうか。いいえ、そんなことは決してありません。ウイルス作者マッチポンプ説は、「泥棒とは、警備会社が需要を作り出すための裏稼業だ」と中傷するのと同じようなもので、全く根拠がありません。ウイルス対策ソフトの会社に罪はないばかりか、むしろ我々の協力者です。いまいましいウイルスを恨む気持ちはわかりますが、責任があるのはむしろウイルス作者です。ウイルス作者を恨んでください。