寂ミシュラン 〜知られざる名店発掘の旅〜


 房総の寂レス(寂しいレストラン、寂れたレストラン)巡りが趣味という変わったKan-chan。えっ、寂レスのどこが良いかって?

  1. 誰にも邪魔されず、独り静かに食事したい時に最適
  2. 昭和40年代にタイムスリップできる
  3. みんなの知らないレストランを知ってるという優越感に浸れる(おいおい、それって偉いのかい)
  4. 寂レスの中に、たまに隠れた名店がある

寂レスの法則

 寂レスの必須条件

  1. たとえ「営業中」の札がかかってても、あまりの寂しさに、本当に営業してるのか不安で入りづらい(これが最重要条件)
  2. サンプルがあるなら、ここ十年以上ずっと交換せず色褪せている
  3. ほとんどの時間、お客さんよりも店員さんの数の方が多い
  4. 店内が薄暗い
  5. 椅子のパイプが錆びてたり、座面がボロボロだったりする
  6. BGMがかかってない、あるいはAMラジオで代用
  7. 待ってる間、あまりの人の少なさに不安が募ってくる
  8. 店が閉まってたら、廃墟と間違いそう

 寂レスの任意条件

  1. 看板が色あせてる
  2. 扉や窓のガラスに、花模様のステッカーが貼ってあったりする
  3. 店内に手書きの注意書きがやたら多い
  4. お客さんの声より店員さんの雑談の声の方がうるさい
  5. 店内の水槽で金魚や鯉を飼っている
  6. なぜか木彫の屏風があったりする
  7. 同じ薄暗いでも、電球じゃなくて蛍光灯

各店評価の凡例

星の数 ★☆☆☆☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★★★
静寂度 騒々しい やゝにぎやか 普通 やゝ静か まるで墓場
レトロ度 とってもナウ やゝ新しめ 普通 ちょこっとレトロ 昭和のタイムカプセル
早さ 待ち時間で本一冊読破 ちょっと遅め 普通 やゝ早い 吉野家顔負け
問題外 がんばろう 普通 うまい 優秀!
価格 ボッタクリ やゝ高い 普通 やゝ安い こんな安くて大丈夫?

S会館レストラン

 木更津市役所のわりあい近く。
 会館でイベントがある時は、出演者の打ち上げパーティー用の食事を作ってることがあり、少々遅くなるので注意。

静寂度 ★★★☆☆
レトロ度 ★★★★☆
早さ ★★☆☆☆
★★☆☆☆
価格 ★★☆☆☆

レストランD

 長浦の工場地帯の中にある。イルカの看板が目印。昔はネオンサインが目立って見つけやすかったが、今はない。近くの会社からの客目当てか。
 一見さんの目からは本当に営業してるのか少々不安だけど、一旦店内に入れば結構まともな店。清潔感あるし味も良く、誰にもおすすめできる、隠れた穴場店。

静寂度 ★★★★☆
レトロ度 ★★★☆☆
早さ ★★★☆☆
★★★★★
価格 ★★★☆☆

レストランI

 旧16号線沿い、久留里線踏切近く。隣のパチンコ屋の客がターゲットか。
 和洋食、一通りの定番メニューはあるが、味はあまり期待しない方が。でも食券に硬券(厚紙の券)を使っていて、レジはガッチャンコと音がする機械式レジスター! この点は正に生きた昭和40年代を体験できるレストランで、つい懐かしさに頬が緩む。

静寂度 ★★☆☆☆
レトロ度 ★★★★★
早さ ★★★★☆
★★☆☆☆
価格 ★★☆☆☆

レストランS

 潮見にある某海運会社のビルの一階にある。
 レストランと銘打っていて、店内もレストランそのものだが、実態は定食屋に近い。メニューは日替りで一種類だけなので、比較的早く出来上がる。一食五百円の安さも魅力だし味も申し分ない、実はまともな店。
 しかし窓には黒いレースのカーテンが引いてあって中が見えづらいので営業してるか不安だが、ちゃんと営業している。カウンターには社員が記名するノートがある(社員はつけで食べられるのか?)ので社食と間違えてしまいそうだが、外部の人も金を払って食べて良い。心配せずに入店しよう。

静寂度 ★★★★☆
レトロ度 ★★★☆☆
早さ ★★★★☆〜★★★★★
★★★★★
価格 ★★★★★

レストランZ

 国道127号線を南に下り、常代交差点を過ぎてしばらく行ったところにある。
 モータリゼーションが叫ばれた時代のドライブインレストランのような、良くも悪くも、「昭和40年代のタイムカプセル」との形容がぴったりの店。店内は生きた廃墟に近いとも言えるが、店主兼コック兼ウェイターの応対は丁寧だし、味も比較的良い。冬にはヤカンを載せた石油ストーブを席の近くに持ってきてくれる。ただ、独りで何もかもやってる店なので、出来上がりは気長に待つこと。

静寂度 ★★★★★
レトロ度 ★★★★★
早さ ★☆☆☆☆
★★★☆☆
価格 ★★☆☆☆

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