THn版正字正仮名辞書のインストール


1.ファイルのダウンロード

 お使いのIME(日本語入力システム)に合った辞書ファイルをダウンロードしてください。
ATOK11 for Windows版と、ATOK12 for Windows版があります。


2.ファイルの解凍

 ATOKの辞書フォルダに辞書を解凍します。
 ダウンロードが完了したら、ダウンロードしたファイルのあるフォルダを開き、thn_at11.exe/thn_at12.exe/thn_at14.exeをダブルクリックします。すると下図のような画面が現れます。
THn正字正仮名辞書インストール
 Cドライブに一太郎をインストールした場合は、普通このフォルダ指定のままで大丈夫です。PC-9800シリーズの場合など、Cドライブでなく他のドライブや他のフォルダにインストールした場合は、[参照(B)...]ボタンを押してATOK辞書のフォルダを指定してください。

 フォルダ指定がこれでよければ[OK]ボタンを押すと、指定したフォルダにthndic.dicという辞書ファイルが作成されます。


3.辞書ファイルの指定

 次に、この正字正仮名辞書をATOKに設定する必要があります。
 まず、ツールバーから、あるいは[Ctrl]+[F12]キーで「プロパティ」画面を表示させてください。

 まずはATOK11/12での設定方法の説明です(ATOK14の設定例は後述します。ATOK13がどうだったかは忘れました。ごめんなさい。)
ATOK11辞書プロパティ
 ATOK11の場合はこのような画面、

ATOK12辞書プロパティ
 ATOK12の場合はこのような画面と、若干の違いはありますが操作はほとんど同じです。

 [辞書・学習]タブをクリックしてください。 普通は、ATOK11の場合は辞書4、ATOK12の場合は辞書5が空になってます。 そこに正字正仮名辞書を登録します。
 まず、辞書セット一覧から辞書4や5など未登録の辞書セットを選択します。 次に、システム辞書にthndic.dic、ユーザ辞書にatok11u4.dicあるいはatok12u5.dic、補助辞書1にatok11.dicあるいはatok12.dicを指定します(図を参照)。 [参照...]ボタンを押すと楽に選べます。
 すべての設定が終わったら、[OK]ボタンで設定完了です。


ATOK14辞書プロパティ
 ATOK14の場合はこのような画面です(登録が終わった状態の図)。

 [辞書・学習]タブをクリックしてください。次に、「辞書セット5」をクリックします。辞書はまだ空のままですので、正字正仮名辞書とATOK14標準辞書の二つを登録します。
辞書の追加
 ATOK14辞書プロパティにある[追加]ボタンを押すと、上のようなダイアログが表示されます(「正字正假名辭書」が一覧に含まれているのは、辞書フォルダに辞書ファイルをコピーしたからです。もし表示されてない場合は、正しい辞書フォルダにコピーされたかどうか確認してください)。そこで、「正字正假名辭書」を選んで[追加]ボタンを押してください。同じ要領で、「ATOK14標準辞書」も登録します。
 すべての設定が終わったら、[OK]ボタンで設定完了です。


4.ローマ字カスタマイズ

 歴史的かなづかいでは、「ゐ」や「ゑ」をキーボードから直接入力できると便利です。特に「ゐる」の「ゐ」は使用頻度が高いので、ローマ字入力をカスタマイズしておくことを強くおすすめします。
 さっきと同じ「プロパティ」の画面からローマ字のカスタマイズができます。本来なら「ゐ」と「ゑ」はワ行なのでwiとweに割り当てるべきですが、これは元々は外来語の「ウィ」「ウェ」の入力用になっています。もし「ウィ」「ウェ」の入力頻度が「ゐ」「ゑ」より多く、wiとweをつぶしたくない場合は他のキーを使うことにしましょう。どのキーに割り当てるかはみなさんにおまかせしますが、私はyiとyeを使ってます(ヤ行ではないので本当はおかしいのだけど)。


5.使い方

 登録し終わったら、ワープロやメモ帳などで試しに入力してみましょう。例えば、「すうがく」と入力します。
 これまで通りスペースキーを押すと「数学」と変換され、[F4](辞書4で変換)あるいは[F5](辞書5で変換)キーを押すと「數學」と正字体で変換できれば、インストールは成功です。
 ちょっとした短い単語程度なら[F4]や[F5]キーで変換すればOKですが、長い文章の場合は、先のプロパティ画面で「基本辞書セット」を切り替えるとスペースキーで正字正仮名で変換できるようになります。現代表記に戻すときは「基本辞書セット」を「標準辞書」に戻すと元に戻ります。


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