少年犯罪増加の一因

2001/03/13

少年犯罪増加の原因は、マスコミが報道するような「暴力的な映画やゲーム」の影響だけとするのは短絡的である。確かにそれも一因かもしれないが、実際には、数多くの要因が絡んでおり、一つや二つの原因で満足していては不十分である。

その中で、マスコミが決して報道しない要因として、マスコミの政治報道が煽った、反権力思想があるのではなかろうか。久米さんも筑紫さんも、毎晩のように政治権威への疑問を植え付け、権威を嘲笑し、反抗を煽っているようなふしがある。筑紫さんなど特に、自分に都合のよい「街頭の声」をうまく利用して。

もちろん、政治家の起こした間違いを糾弾するのは間違っていないが、現状では、ちょっとやり過ぎではなかろうか。毎晩のニュースで政治への不信感をいたずらに煽っているマスコミが、選挙期間になると若者の政治不信を嘆き、棄権しないようしつこく勧めているなど、矛盾も甚だしい。

権威をあざ笑い、権威に反抗することが正義とみなされる世の中では、政治権威はもちろんのこと、役人とか先生、親という権威への嘲笑や反抗も大目に見られる。それも「子供の人権」の錦の御旗を振りかざして。結果は目に見えている。

植民地は悪なのか

2001/03/13

第二次世界大戦後、欧米諸国や日本の植民地が解放され、様々な国が独立した。しかし、宗主国からの独立が、必ず幸福な結果を生み出すものだろうか。そうとも限らない、と私は思う。

例えば「日帝の圧政」から朝鮮人を解放し、建国されたはずの北朝鮮が、「日帝時代」よりひどい圧政を行っていることは、書くまでもないことだろう。

植民地と言っても良心的な支配もあれば圧政もあった。残念ながら歴史は、後者が多かったことを示している。しかしそうではあっても、独立戦争や、その後の独立国での内紛が、植民地時代より悲惨な傷跡を残すことも多い。一概には言えないものである。

*)戻る