韓国ブームは終わらない

2002/06/05

「シュリ」の大ヒット以来、韓国映画がどんどん日本に入って来ている。ほんの数年前には、韓国映画なんてマイナーな趣味扱いされていたのが、全く嘘のようだ。今や、日本の実写映画は完全に韓国に負けていると思うのは私だけではなかろう。いやアニメですら、まだ日本でのヒットはないものの、技術は確実に向上している(現在、日本のアニメの下請けは韓国と中国が多い)。あとは日本人にもウケそうなストーリーさえ付いていけば、韓国アニメブームももう目前だろう。

それに、今の中高生世代は、韓国人タレントを何の違和感もなく受け入れるようになってきているのを見るのも、嬉しいことだ。かつては、いたとしてもチョー・ヨンピルやキム・ヨンジャのような演歌歌手ばかりだったのが、韓国語の歌謡曲を聴くなんてダサいと言われた時代が、まるで嘘のようだ。

これは案外、ブームで終わらないのではと思う。米国文化の流入や米国人とのコミュニケーションにより、原爆を落とした国の人ではあっても日本人が厚い親近感を持つようになったのと同じで、今や本格的になってきた日韓相互の文化交流こそが、(意地っ張りの韓国政府と日本政府よりも先に)2000年代の新しい日韓関係をもたらそうとしているように見える。

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