仮想と現実を識別出来過ぎる男

2002/07/12

「仮想と現実を混同する」のが大嫌いな人がいる。

彼は、他人が「仮想と現実を混同」して物語の世界に入っているのを見るだけで、虫酸が走るのだ。

だから、誰かが映画をビデオで見てると「何だ、ただの作り話じゃないか」と言う。

CG使ってるシーンが出るたびに、「このシーンはCG使ってるんだよ」「現実味がない」などといちいちコメントする。

緊迫するシーンの横で「あっ、口開けてる、面白い」と他人をからかう。

クライマックスシーンを見て涙流してる人を面白そうにジーッと見てからかう。

でも、これは「仮想と現実を混同」している人を目醒めさせるためには、必要な事柄なのだ。

それがいつかわかってもらえる日が来るまで、その努力は続く。

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