高専はおたく天国

2002/08/24

木更津高専で夏休みの中学生向け講習会に出た、ある中学生からの痛烈なコメント。

「一目見てマニアみたいな、イタい人が多い」

まあ、もし高専に入りたいのなら、慣れなさいと言うしかありません。友達になる必要は全然無いけど、共存できなければね。それに、「真面目腐ってる」とか「暗い」イメージも上っ面だけのもので、クラス合宿とか遠足とかやってみると、実は明るい、いいヤツだったなんてことも結構あるもので。

「講習会に出ていた他の中学の女子もいたけど、服装全然イケてなくて、何これ超ダサー、田舎臭いって感じだった」

どこがダサいかというと、例えば膝下20cmくらいある長いスカートだったとかうんぬん。まあ自分がそういう服を着せられるという意味じゃないんだから、いいじゃんと言いたいんですが。どうせ女子には制服なんてないし。男子も実質2年生から私服でも教官に何も言われないし。

「先生の説明、最後の方、超意味不明だった。それにギャグが寒かった」

はっきり言って、寒いギャグはお約束です。軽く流してやるくらいの余裕がないと。

でも、説明がわかりづらいというのは致命的ですね。どこらへんまでなら中学生にわかるか、どういう説明なら中学生でも理解出来るかがちゃんと認識できてないと。この意見をした本人は、どうやら講習会で出てきたという「AND回路」の意味がわからなかったみたいなので、「パンチDEデート」もどきのたとえ話(男女にスイッチが渡されて、両方がスイッチを押さないと真ん中のハート形ランプが点灯しない仕組みだったら、うんぬん)をしたら、そこでようやく納得してくれました。

自分は高専卒だと言うとうらやましがられる事が多いけど、はっきり言って「おたくが多い学校」です(私自身は別に気にしないし、性格に問題あるならともかく、他人の服装が少々田舎臭いくらいでいちいち干渉しない)。学校生活も「自由な校風」「バイクや車OK」「制服も厳しくない」など良いイメージがありますが、この益を受けるには犠牲にしなくてはならないものが幾つかあります。自分は嫌いなのにおたくと共存したり、嫌みな先生と共存したり、レポートの山と格闘したり。もちろん入試に受かって授業に付いていけるだけの学力も。人生そんなに甘かぁない。高専を志望するのであれば、覚悟されたし。

*)戻る