さあ、「無職」「引きこもり」の次は「三十路で独身」が差別される時代が来るぞ(2/4)

2004/09/14

「結婚する意義を見出せない」原因だが、もしかしたらこれは盲点かもしれない。「同棲の方が気軽だから」と、結婚ではなく単なる同棲で満足している人も実際には多いのではないか。ちゃんとした同棲だけでなく、「通い夫/妻」ならぬ「通い彼氏/彼女」を含めれば、かなりの割合に上るだろう。我々の生まれるちょっと前、つまり、かぐや姫が「神田川」を歌った1970年代前半頃も、結婚せず三畳一間の安下宿で同棲する男女というものがいたそうだが、「いた」ことと「社会的に容認されている」こととは別である。当時は同棲生活など不健全で不純なものと後ろ指を指されることもある時代であった。しかし今はというと、そんな事を言う人を見付ける方が珍しいほどである。もちろん私はこのような社会的風潮を決して良いものと薦めるつもりは毛頭ない。しかし、こんな時代になってしまったのは事実である。

そして、今は昔よりも一人暮らしの人にやさしい社会になってきた。「神田川」の時代は、自炊の手間が面倒なオトコは即席ラーメンやカップラーメンのお世話になるしかなかったらしいが、今では選択肢が実に豊富である。コンビニ弁当あり、ホカ弁屋あり、ファミレスあり、牛丼屋あり、もちろんカップラーメンだけでなくレトルト食品も実に豊富である。その他いろいろ買い物をするにしても、仕事帰りでもちゃんと開いているドン・キホーテやら、24時間営業のスーパーやら、本当に有り難いものである。少々話は脱線するが、独身の若者だけでなく、一人暮らしの老人にもコンビニ弁当とは大変有り難いものであり、私がコンビニでバイトしていた頃は、毎朝決まって一人暮らしのおばあちゃんが弁当を買いに来ていたものである。

以上が私の考える要因である。しかし私が思うに、恐らく我々の世代についてあまり深く調べず、自分の思い込みだけでセンセーショナルな仮説を構築したマユツバ理論も、いろいろ出てくるのではないかと思う。私の予想する、今後登場する可能性のあるトンデモ理論を挙げてみる。

#)次のページ

*)戻る

0)前のページ