「インターネットは別人格」ではない

2003/01/16

「インターネットは別人格」とか「仮想人格」とか言う人がいる。ふざけるな。

お前は顔の見えない空き巣に物を盗まれたり、顔の見えない犯人にいたずら電話をされたり、顔の見えないストーカーに嫌がらせされても、顔が見えないから別人格だと許してやるのかと問いたい。問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。お前、責任逃れしたいだけちゃうんかと。

インターネット上だろうがインターネット外だろうが、悪口は悪口、犯罪は犯罪。確かに、所によっては無礼講も許されるかもしれぬ。「別人格」を装うことも可能かもしれぬ。しかし考えてくれ、「インターネットは別人格」などと言うのは、「クリスマスプレゼントはサンタクロースが持ってきてくれる」と同じ、おとぎ話である。

なるほど、子供はサンタクロースがプレゼントをくれたと思っているかもしれぬ。しかし、デパートからプレゼント代金の請求が来た時、「それはサンタクロースという『仮想人格』が注文したものだから親の自分は払わなくていい」などと言えるだろうか。自分の行動の責任を取るのは他ならぬ自分自身であり、「仮想人格」のせいにすることなどできない。それに、電話線の向こうにいるのは「仮想人格」などではなく、自分と同じように実際に存在し、感情を備え持つ生身の人間であることを忘れてはならない。

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