マタイ傳6:25-30

この故に我なんぢらに告ぐ、何を食(くら)ひ、何を飲まんと生命(いのち)のことを思ひ煩ひ、何を著(き)んと體のことを思ひ煩ふな。生命(いのち)は糧にまさり、體は衣に勝るならずや。

空の鳥を見よ、 播(ま)かず、刈らず、倉に収めず、然るに汝らの天の父は、これを養ひたまふ。

汝らは之よりも遙かに優るる者ならずや。汝らの中たれか思ひ煩ひて身の 長(たけ)一尺を加へ得んや。

又なにゆゑ衣のことを思ひ煩ふや。野の 百合(ゆり)は 如何(いかに)して育つかを思へ、勞せず、紡がざるなり。

然れど我汝らに告ぐ、榮華を極めたるソロモンだに、その 服裝(よそほひ)この花の一つにも 及(し)かざりき。

今日ありて明日、 爐(ろ)に投げ入れらるる野の草をも、神はかく裝ひ給へば、まして汝らをや、ああ信仰うすき者よ。

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