業者の反論

1.「利用規約を読まなかった当人が悪い」

 宣伝メールに「利用料無料」と書かれていたり、登録ボタンと同じページに料金について何も書かれてなかったりするので、無料サービスと錯覚して間違って登録してしまう人が続出しているというのに、それらに関して「特定の意図があって故意に」何も対策しない業者の方がよっぽど悪質です。

 大体、登録だけはワンクリックで簡単に済むくせに、有料であることを示す一文は、注意深い人でないと見つかりにくい場所に隠されているというのは、悪意を疑われても仕方ありません。

 かつて似た例で、ダイヤルQ2自動接続プログラムを利用した悪質サイトというものがありましたが、これも「無料で使えます」と銘打っておきながら、その無料とは実際には接続プログラムの代金だけのことで、下には本当に細かい文字で「ダイヤルQ2利用料がかかります」とか「ダイヤルアップ設定は元に戻らないのでお客様各自で元に戻してください」などと規約があって業者の逃げ道が作られていました。この時は業者が圧倒的に不利な立場でしたが、この例も参考になるかもしれません。

2.「裁判になったらあなた達の反論は受け入れられませんよ」

 裁判というのはほとんど脅しです。裁判起こして困るのはむしろ自分たちです。嘘で消費者を騙していたり、脅しや嫌がらせなどによるしつこい取り立て、年率何千パーセントにもなるヤミ金以上の法外な延滞料。架空口座の利用や無登録での債権回収業務もあるかもしれません。それらが明らかになるリスクを背負ってまで裁判を起こすのでしょうか。

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