書評―番外編:少女もの(雑誌掲載作品)


まだ製作中です。そのうちちゃんと書きます。

実を言うと、これらは厳密な意味での貸本漫画の範ちゅうからは、外れるかもしれません。 しかし貸本業界から発行されたということで、含めることにしました。


「フレデリカの朝」
発行日:不明
著者:飛鳥幸子
発行:若木書房
定価:240円
解説 〜〜
第二次世界大戦中のロンドン。ハイスクールの生徒フレデリカとドイツのスパイの間に芽生えた,つかの間の恋の物語。その他,推理漫画「恋のメロディ」,にやにや笑いで相手に本当のことを話させてしまうことを発見した正直者男の物語,「ほおえみをあなたに」(「COM」誌掲載作品)も収録。 「ほおえみをあなたに」が特に気に入った。
「花の館」前編・後編 [りぼん連載]
発行日:不明
著者:わたなべまさこ
発行:若木書房
定価:円
解説 〜〜
1960年代後半に「りぼん」に掲載された、わたなべまさこの作品。
 フラワーデザイナーの三千代はパリで記憶喪失の剛と出会い、二人は結婚する。帰国後、「花の館」と呼ばれる家で二人の娘に囲まれて生活するが、ある日娘のひとり梨佐と散歩に出た剛は自動車事故に遭い、昔の記憶を取り戻す。しかし、剛は三千代や娘のことを忘れてしまい、帰ってきた白川邸にはフィアンセの夏子が待っていた。梨佐を育てながら、彼女の母を10年間探し求めていた剛は、ついにあきらめて夏子との結婚を決心するが……

「空からこんにちは」 [週刊少女フレンド連載(1967)]
発行日:不明
著者:杉本啓子
発行:若木書房
定価:230円
解説 〜〜
あや子の周りの友達は、イギリスのロックグループ、「ブルー‐バルーンズ」に夢中。あや子はそれほど興味なかったのだが、混雑を避けるためヘリで丸ノ内劇場の屋上からやって来るバルーンズをいち早く出迎えようという友達の作戦に乗ったことから事件は始まった。屋上に宣伝用の気球があったのだが、あや子がそこに隠れたとたん、とも綱が切れてしまい、気球は空へ舞い上がった。 ただのミーハー追っかけ漫画かと思いきや、実はそうではない。程良いコメディも入ってグッド。
「サ・セ・パリ」 [マーガレット連載]
発行日:不明
著者:わたなべまさこ
発行:若木書房
定価:240円
解説 〜〜
VSOP家の女嫌いの青年ダン・コーサックと女泥棒エンゼルキッスの冒険物語。その他,「火の星」も収録。 ストーリーはまあまあだけど,せっかくパリの雰囲気を出すんだったら英語じゃなくてフランス語の登場人物にしなくちゃ。結構気になった。
「ごきげんふたごちゃん」 [昭和42年冬、少女フレンド連載]
発行日:不明
著者:杉本啓子
発行:若木書房
定価:240円
解説 〜〜

「子どもじゃないわ!」 [週刊少女フレンド連載]
発行日:不明
著者:
発行:若木書房
定価:円
解説 〜〜
光が丘学園初等部のルミには、中等部テニス部の花形プレイヤーである冴子がいる。ルミはいつも自分が子供扱いされているのが嫌だった。 ある日、ルミは石坂浩二似(またはタイガースのトッポ似)の高校生と道ばたでぶつかる(お約束パターンですね)。彼はルミに「いたみますか」と敬語で聞き、ルミは自分を大人扱いしてくれた彼に憧れる。
その他、町の中学校のクラスでのけ者の少女早苗と、彼女をかばおうとした博之の悲劇を描いた「青いかもめ」、人間と心を通わせることのできる不思議なイルカ「バルカ(小舟の意)」の物語を描いた「銀色のバルカ」を収録。

「あまりにもオバケさん」
発行日:不明
著者:杉本啓子
発行:若木書房
定価:240円
解説 〜人間に恋したヘンなオバケ〜
「たいせつなつぼを人間に盗まれ、人間の世界につぼをさがしにきたオバケのリュリュは、そこでやさしいモーリスと愛しあうようになりました。怒ったオバケたちは、リュリュのおさななじみのフワフワに、ふたりの愛をこわすよう使命を出します。」(裏表紙解説より)
その他、「あまりにもオバケさん」の続編「オバケ法ニュー(入)門」、オートバイ好きのおてんば高校一年生の森本みちるがアメリカに留学しての珍騒動を描いた「ハリケーンむすめ」も収録。
「やくそく」 [少女フレンド連載(1968)]
発行日:不明
著者:
発行:若木書房
定価:円
解説 〜〜

「雪山はかなしく」 [少女フレンド連載]
発行日:不明
著者:南條美和
発行:若木書房
定価:240円
解説 〜姉の愛する人にシットした少年の悲劇〜
少女漫画には悲劇で終わるものもありました。 この作品集はそんな話ばかりです。
シットのために姉の愛する人を雪山で死に追い込んでしまった少年の悲劇を描いた「雪山はかなしく」、また以下の作品も収録されています。
「湖の人」週刊少女フレンド(1968夏)
「大すきよ!おにいさん」別冊少女フレンド(1969/4)
「ジュリエットの死」なかよし別冊付録(1969/11)

戻る