モデムが死んだ!


 インターネットやパソコン通信につなぎたいのに、モデムやTAがうまく動いてくれない。こんなこと、時々あります。これには、いくつかの原因が考えられます。

電話回線・ケーブルの接続が間違っている

 説明書を読んで、正しく接続しましょう。

構内交換機・ホームテレホンの回線につないでいる

 構内交換機やホームテレホンの回線など、4芯の電話線には直接モデムをつなぐことはできません。回線によっては4芯←→2芯変換器や、受話器の4芯線←→2芯変換器を使ってつながる場合もありますが、つながらない場合は、FAX回線があるならそこに並列接続するのが一番確実です。FAX回線は2芯の電話線のことが多いからです。

ダイヤル方式の違い

 電話回線には、ダイヤル回線とプッシュ回線の2種類があります。昔は前者がダイヤルの黒電話、後者がプッシュホンとわかりやすかったのですが、今では外見だけプッシュホンなんてものがほとんどです。

 試しに、電話機でどこかに電話してみると、どちらの回線かわかります。ダイヤルする時「カカカカカッ」という音が聞こえるのがダイヤル(パルス)回線、「ピポパ」と聞こえるのがプッシュ(トーン)回線です。正しい設定に直しましょう。

通信速度が合っていない

 まず、PC-9800シリーズの一部の機種では、シリアルポート(RS-232Cポート)の通信速度は実質的に、最大9600bpsまでとなっています。通信ソフトの速度設定を、少し遅めに設定して試してみてください。

 モデムやTAの機種によっては、通信速度をディップスイッチで変更するようになっています。ディップスイッチと通信ソフト(あるいはコントロールパネル)の設定両方を、高速や低速のいろいろな速度に設定して試してみてください。

ポートやモデムのドライバが正常にインストールされていない

 デバイスマネージャを確認してみましょう(Windows95/98/MEの場合、コントロールパネルの中の、[システム]-[デバイス マネージャ]に、Windows2000/XPの場合、同じく[システム]から[ハードウェア]-[デバイス マネージャ]にあります)。「ポート」や「モデム」をダブルクリックすると、現在接続されているポートやモデムが表示されます。

 時々、ポートやモデムのアイコンに「!」や「×」のマークが付いていることがあります。こんな時は一旦ドライバを削除した後、コントロールパネルの[ハードウェア]を開いて、ポートやモデムのドライバをインストールし直しましょう。

 もしモデムドライバのフロッピーディスクが付いている場合、できるだけそのディスクに付属しているドライバを使用してください。ない場合は、モデムの製造元のウェブサイトからダウンロード出来ることがあります。

プロバイダによっては……

 時間帯によっては、電話回線が混んでいたり、ホストコンピュータの反応が遅すぎることもあります。他の時間に試してみてください。

 設定の必要のないプロバイダが多いものの、ごく一部のプロバイダでは、proxyサーバも設定しなければ、正常に接続できないことがあります。これはブラウザで設定します。たとえばInternet Explorerの場合、[ツール]-[インターネット オプション]そして[接続]-[設定]にあります。なお、他のソフトでは「proxyサーバ」「プロクシサーバ」「代理サーバ」等、別の名称になっているかもしれませんが、どれも同じ意味です。proxyサーバの名前については、各プロバイダから情報を得てください。


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