レコード質問箱


 レコードをもらった、買ったはいいけど、プレーヤがない。 プレーヤを買ったはいいけど、今度はアンプがない。 レコードが汚れてるけど、どの店を探してもクリーナーなんて今時売ってない。
 いざレコードを聴こうとなると、今のご時世、こんな具合にない、ないの連続。 でもこのページを見ながらがんばって挑戦してみましょう。 手に入らない場合の代用品のテクニックなども載せてみました。

45回転のシングルレコードがありますが、穴が合いません。どうすればいいですか。

 レコード店でドーナツ盤(45回転レコードの俗称)用のアダプターを買って下さい。
 レコード無き今でも意外とよく見かけるものですが、どうしてもなければ、ダンボールを円形に切り抜いて代用品を作れますが、中心はできるだけずれないように。

交換針は手に入りますか。

 レコード全盛期の頃のものであれば、S.C.Iのホームページで互換性のある針が手に入ります。 私も念のために替えを幾つか買っておきましたが。
 現在生産されているレコードプレーヤ及びカートリッジについては、ほぼ確実に交換針が手に入ります。 ですから、現在生産されている機種を買うか、(カートリッジだけ交換できるなら)現在生産されているカートリッジに交換するというのも一つの手です。

おじいちゃんの古いレコードを再生したら、低い間延びした声だったのですが、これでいいのですか。

 普通のレコードプレーヤは33 1/3回転と45回転の二種類の速度切り替えしかありません。 しかし、昔の手回し蓄音機の時代は1分間に78回転の速度のレコード(SPレコード)でした。ですから当然、回転数が違えば変な音になるわけです。
 そこで、78回転の回転数の出るプレーヤが必要になります。 また、針の直径もLPと違うので専用のものが必要です。 詳しくは下の項をご覧ください。

78回転盤(SPレコード)を再生したいのですが、手回し蓄音機でないとかけられませんか。

 結論から先に言うなら、電蓄(電気蓄音機、要するに普通の電気式のレコードプレーヤ)で78回転対応のものがあれば大丈夫ですし、その方が安上がりです。

 手回し蓄音機は、骨董品店や中古SPレコードを扱う店などで売っていることがあります。 ごくたまにリサイクルショップに出回っていることもあります。 交換用の金属針やソーン針(植物の棘の針)は今でも生産されていて、東京神保町の富士レコード社(古書センタービルの9F)や、秋葉原のガード下のレコード針を扱った店(名前は忘れた)などで売ってます。
 しかし、安いもので5万円くらいから、高いので数十万から数百万するので、福沢さんたちをたくさん里子に出してでも当時の雰囲気を味わいたいという人でもなければ、おいそれと容易に手の出る代物ではありません。 ただ単に再生できればいいのであれば、手回し式ではなく、安価な電蓄をおすすめします。 電蓄は手回し蓄音機よりも盤を傷めにくいという長所もあります。 大きな圧がかからず、鉄針でなくダイヤ針なので針の摩耗による傷みが少ないからです。
 例えば、コロムビアの「音聴箱」シリーズではSPレコードのかけられるモデルがありますが、その中で一番安いモデル(GP-11[製造中止],GP-11W[前者の白色モデル])で2万円くらいからあります(SPレコード用の針[DSN-70SP](\2,500)は別売)。

レコードプレーヤをミニコンポのLINE端子につなぎましたが、かなり音が小さいです。

 普通、レコードプレーヤの中にはアンプが入ってないので、出力はテープやMDなどに比べ小さいです。 それで、「PHONO」入力端子の付いたアンプを間にはさみましょう。 中級・上級機なら付いているものも多いですが、新品を買わなくても、リサイクルショップで売っている昔のアンプでも十分用は足ります。
 レコードプレーヤには普通、左右のピンプラグとアース端子があります。 アンプにアース端子があるなら、プレーヤからのアース端子をつなぐとノイズ低減に役立ちます(まれに、アースをつながない方がよいこともあるらしい)。
 どうしてもPHONO端子付きのアンプがなければ、ステレオマイク用アンプで代用できます。 私は最初の頃、秋葉原の秋月電気通商で売っているステレオマイク用アンプキットを組み立てて使っていたことがあります。 オペアンプで増幅しているので音はそれほど良くないし、アースがうまく取れてないとハム音もひどいという代物でしたが、ただ聴ければいいという程度なら、これでもどうにかなります。

最近、レコードを再生すると、こもったような音になるのですが。

 レコード針にほこりが付いている可能性があります。 スタイラスブラシを使ってほこりを取りましょう(どうしてもなければ、柔らかい動物の毛を使ったブラシ、例えば一度も使ったことのない絵筆でも代用できます)。 方向も決まっていて、必ず、アームの根元側から先端に向かって払い落としてください(ほこりは裏側に付くものです)。

レコードがありますが、カビやほこりが結構ついてます。どうやって落とせばいいですか。

 レコード店に行けば、レコードスプレーと、ビロードの付いたレコードクリーナがあるので(最近は置いてない店も多いが)、それで落とせばいい、というのが一般的な答えです。
 しかし、私のこれまでの経験からすると、これはベストなクリーニング法ではありません。 実際、昔の貸しレコード屋ではレコードスプレーは盤を傷めるからと禁止されたそうだと聞いたことがあります。
 一般的なビロードのレコードクリーナは何度も使っていくうちに汚れますし、レコードスプレー+レコードクリーナでいくら掃除しても、この種の汚れは荒くは取れても細かくは取りにくく、さらに悪いことには、掃除のついでにレコードクリーナに付いた微少なほこりで盤面まで傷つけてしまう危険性もあります。 レコードスプレーで汚れを落とすのは効率が悪いですし、揮発性が高く、すぐ蒸発してしまい、一本\2,500程度で買った一本が、結構すぐなくなってしまうものです。
 中古で買った盤の汚れ落としがしょっちゅう必要であれば、レイカ社から出ている「ビスコ」(\1,000/30枚)のような使い捨てクロスと、同じく「バランスウォッシャー」(一セット千円台くらいだったと思うがうろ覚え)のような液体クリーニング液の方が、もっと効率よく汚れを落とせますし、効率を考えれば結局安上がりです。 ちょっと大きなレコード店に行けば置いてあるかもしれません。 私はいつも東京神保町の富士レコード社(古書センタービルの9F)で買ってます。 LP/EP用だけでなく、SP用もあります。
 なお、その他の方法として、水洗いした後、ペーパータオルで拭くのを何度か繰り返す方法もありますが比較的効果があります。 その際、繊維の残りやすいティッシュペーパーなどは避けてください。 また、汚れた面で拭き続けるのは避けて、きれいな面に換えながら拭いてください。
 石鹸水にスポンジで洗って(キクロンたわしのたわし面は盤面を傷つけるので使わないこと!)あとでよく石鹸分を洗い流す方法を使っている人もいるらしく、これも結構よく落ちるとは聞きますが、私は勇気がないので試したことはありません。

レコードが音飛びします。何とかして修復できませんか。

 LPやEPでしたら、残念ですがあきらめてください。 傷で音飛びする場合は修復がほとんど不可能ですが、ごはん粒などの異物が付着しているだけの場合は、水拭きしたり爪楊枝などで丹念に取り除くなどすれば、大抵は修復できます。
 SPでしたら傷の場合でもまだ救済策があります。 シェラックニス(天然樹脂を原料としたニス)を買ってきて、音飛びを起こしている穴に爪楊枝などを使って埋めます。 その際、山盛りにしてはいけません。 表面がちょっとへこんでいる程度が適量です。
 1時間ほど乾燥させてから再生してみると、運が良ければ音飛びが直っています。 LPでは音飛びしてしまうようなデコボコでもSPならちゃんと正確な溝をトレースしてくれます。 SP盤はよっぽど大きな傷を付けない限り音飛びしませんし、結構傷に強いことにきっと驚かされると思います。

 なお、この方法は私が独自に考案した方法ですし、盤や針に対する影響がちょっと心配です。 鉄針は使い捨てなのでいいですが、ダイヤ針の場合、針に詰め物カスがつく恐れがあるので、ブラシかクリーナできちんとぬぐうようにしてください。

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