フランス人形とは?

 日本製の人形でも、ふりふりドレスを着た人形だとフランス人形と呼ばれることが多いみたいですね。
 もともと「フランス人形」とは、フランス伝来の技術で作られた人形のことのようですが、大抵は、意味があいまいに使われているようです。

(1)昔にフランスで作られたビスクドール。顔や手が二度焼き(ビスク)の磁器でできているのが特徴。いわゆるアンティークドール。フランス人形の元祖。
(2)(1)の技術により、または真似て作られた人形一般。製造国は問わない。
(3)ふりふりドレスを着た、大抵はガラスケースに飾られた人形一般。布製やプラスチック製だったり、瞳がガラスでなく描かれたものだったりすることもある。製造国は問わない。

 これら(1)〜(3)すべてを含んで「フランス人形」と呼ぶことが多いかと思います。 もっとも、(1)など高すぎてまず手は出ませんし、実物を拝見することもまず滅多にないですが……

 フランス人形とは当初、最新流行の服のミニチュア版を着せて店に送られ、洋服の宣伝用として使われたそうです。子供のままごと遊び人形だったら簡単な子供服であるところを、元祖フランス人形がこんなにもファッショナブルなのは、このような歴史があるからのようです。

首頁(メインページ)