用語集
本サイトで使用されている用語の意味を簡単に解説します。
- 仮名遣い
- 日本語の仮名で文字を綴る時の決まり。現代かなづかいで書くときでさえ、発音通りにそのまま綴ればいいという訳ではない。例えば、同じ伸ばすエ段の音でも、「先生」は「せんせえ」でなく「せんせい」と綴り、「姉さん」は「ねいさん」でなく「ねえさん」と綴るが、これは一つ一つの単語によって、どちらの仮名で綴るのか決まっているからであるし、助詞の「ワ」「エ」「オ」を「は」「へ」「を」と書くのも、その決まりゆえである。
- 歴史的かなづかひ
- 平安時代中期以前の文献において、単語がどのように綴られていたかを基にした仮名遣い。約千年もの間、仮名遣いは平安期のものを基本とし発音だけを流動的に変えるのが国語の伝統であった。藤原定家(ていか)(1162〜1241)は当時混乱していた仮名遣いを、文献研究によりまとめて規範を確立し、後に契沖(1640〜1701)は定家の誤りを正し、それは現代まで使われ続けた歴史的かなづかひの規範となった。(藤原定家のかなづかひを「定家かなづかひ」と呼ぶこともある。)
- 旧仮名遣い
- 「歴史的かなづかひ」に同じ。ただし、歴史的かなづかひは文語文や詩作等には現代でも使われているため、この言葉は厳密には正しくないとする人もいる。
- 正かなづかひ・正仮名
- 「歴史的かなづかひ」に同じ。日本語の元々の正統なかなづかひであるという意味合いを含んだ用語。
- 字音かなづかひ
- 漢語の仮名遣い、つまり音読み漢字の仮名遣いのこと。「さくら」「こほろぎ」は大和言葉のかなづかひだが、「てふてふ」は字音かなづかひ。
- 現代かなづかい
- 1946年内閣告示により一般に普及した仮名遣い。歴史的かなづかひを基本としながらも、複雑な字音かなづかひを簡略化し、大和言葉も一部の例外を除き簡略化したもの。ただし、従来「ぢ」「づ」と綴ってきた言葉の規則については、逆に例外だらけで複雑化してしまった。
- 文語体
- 平安時代の文体を基礎として発展した、主に読み書き用の文体。なお、「歴史的かなづかひ」や「正字体」のことを「文語体」と呼ぶ人もいるが誤り。(対義語)口語体。
- 正字・本字
- 点画を略さない、正統とされている文字。台湾と韓国では現在も日常に使用されている。特に、明朝体など印刷書体においては、康煕55年(1716)刊の中国の漢字辞典「康煕字典」の書体が基準とみなされることが多い。(対義語)略字・俗字・当用漢字字体
- 旧字
- 「正字」に同じ。
- 略字
- 点画を略した文字。「學」に対する「学」など。
- 俗字
- 同じ意味に使われる漢字に幾つかのバリエーションが存在することがあるが、正統なものを「正字」、そうでないものを「俗字」と呼ぶ。例えば「恥」に対する「耻」など。
- 当用漢字字体
- 1949年に公布された、日常の日本語で使用する書体の規範として作られた字体。含まれている略字体の多くは、それ以前から民間で伝統的に使われてきた略字体も多いが、「伝」「仏」など突飛な略字体もあり、当初は反感を買われたらしい。
- 正字正仮名
- 正字と歴史的かなづかひによる表記のこと。
- 現代表記
- 当用漢字字体と現代かなづかいによる表記のこと。正字正仮名愛好家の中には、揶揄して「占領表記」(米占領軍時代に押しつけられたという意味)と呼ぶ人も。
- 正統表記
- 日本語の伝統的な書法、つまり正字・歴史的かなづかひ(また、縦書きを含むこともある)による表記のこと。正字正仮名愛好家の一部に使われている用語。
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