貸本漫画のページ


もくじ
貸本漫画とは?
貸本漫画とは何ぞや? 「貸本漫画」の基礎知識。
貸本漫画の出版社 貸本漫画を発行していた出版社のプロフィール、および代表的な漫画家。
若木書房・カバー比較 年代による裏表紙のデザインの変遷。
書評
青春もの・青春純愛もの
少年もの
時代もの
貸本漫画雑誌 若木書房の「ゆめ」、第一プロの「学園」など、単行本サイズの貸本系漫画雑誌。
ひまわりブック 500号近く続いた、若木書房の少女漫画シリーズ。
少女もの(若木書房)
少女もの(その他の出版社)
少女もの(若木書房・雑誌掲載作品) 番外編。貸本漫画ではないが、「少女フレンド」等の連載作品を収めた「ジュニアコミックス」等のシリーズ。
データベース
貸本漫画データベース (CGI検索) 若木書房の漫画とその他の貸本漫画の目録の、出版社名・シリーズ名・作者名から検索できます。
貸本漫画データベース [CSV] わかっている範囲のみ掲載。表計算ソフトやデータベースソフトで活用できるカンマ区切り形式のテキストファイルです。
貸本漫画データベース [Excel] わかっている範囲のみ掲載。Excel95形式です。先頭行のプルダウンリストを使って項目毎にフィルタをかけて(例えば出版社が「若木書房」、著者が「巴里夫」のデータのみ表示、など)表示することもできます。
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貸本漫画リンク集 貸本漫画について扱うページもかなり増えました。是非他のサイトもご訪問ください。

昔の漫画を捨てる前に……

 水木しげるなど現在有名な漫画家の貸本時代の作品がかなりの高値で取り引きされているのは、皆さんご存じかもしれません。

 そこで、「さて、私の家の物置にある昔の漫画の束も結構な金になるな、ウシシシシ」と思って古本屋で鑑定してもらったものの、「これは引き取れませんネ」と言われてショックを受けた人も、もしかしたらいるかもしれません。

 それは、昔の少女漫画のコレクターは少年漫画に比べかなり少ないので、よっぽど有名すぎる漫画家でない限り、古本屋でもなかなか売れず、買い取りできない店が多いですし、貸本漫画も無名の作家だったり状態が悪かったりすると、「店としては」価値が下がってしまうのです。たとえ一部に熱烈なファンがいるとしても、店は商売でやってるわけですから。

 しかし、そんな時でも、捨ててしまうのは非常にもったいないもの。場所を選べば引き取ってくれる人はきっと見付かります。是非ネットオークションに出したり、漫画古書専門店(「まんだらけ」等)に相談してみてください。


このセクションを作ったわけ

 このセクションは貸本漫画(と、番外編として、貸本業界から出版された、雑誌連載漫画の単行本)を紹介するために作成しました。

 はじめに、こうお断わりしなくてはいけないのがとても残念なのですが、このセクションで紹介している漫画のほとんどは、現在入手困難です。とても面白い作品が多いのですが、古本屋に行ってもまず見かけることがありませんし、かえって見かける方が珍しいくらいです。また再版は残念ながら今のところ全く期待できません。

 また貸本時代の少年漫画にはプレミアの付くものが多いのですが、同時代の貸本少女漫画は、少年漫画と同じくらい、あるいはもっと多く出版されているにもかかわらず、プレミアの付くどころか、ほとんど気にも留められません。保存しようとも思われておらず、悪く言うとゴミ扱いのケースが多いのがとても残念。これが、数多く出版されたにもかかわらず、古本屋になかなか出回らない原因かもしれません。

 しかしながら、それらに実際に接してみると、本当は魅力のある作品が多いものです。また貸本少女漫画は、少年漫画の作者が初期に描いていたりするケースも多いものですし、それに現在の少女漫画の原型を知る上で非常に貴重な資料でもあります。ですから、これらの資料を保存しようという動きがないのが、かえっておかしいくらいだと私は考えます。

 もしこれらの漫画が棚の奥、押入の奥に眠っていたら、古い本だしローカルな古本屋で相手にされないからとゴミ収集所行きにする代わりに、是非一度目を通してみてください。作品の魅力を再認識すること請け合いです。


 私が貸本漫画を知ったきっかけですが、ある古本屋で「ひまわりブック」シリーズなど、かなり古い漫画が大量に売られているのを発見したのが事の始まりでした。いろんな古本屋を回ることの多いKan-chanですが、これはほとんどが1960年代のもので、しかも今では名前を聞かないような出版社のものばかり。若木書房(これが一番多かった)とか日の丸文庫など、ほかの古本屋では滅多に見かけません。

 こんな珍しいもの、これは本当に売り物なのかと思ったら、何と一冊60円。背表紙がかなり焼けている上に、表紙が破けているものも多かったのですが、滅多に見ない品にしては破格の値段(ちなみに神田神保町の古書街でもほとんど品揃えがなく、どんなに安くとも一冊800円以上は確実にします)。早速数冊購入しました。

 この種の昔の漫画には、今のものにはない魅力があると私は思います。例えばストーリー。非行少年少女が更生する話や貧乏にうち勝つ話、孤児や片親というハンディを乗り越えてがんばっている姿など、読者を励ます積極的なストーリーがよく目につきました。

 絵のタッチのレトロな魅力は言うまでもないでしょう。特に小さな男の子や女の子の笑顔がいかに愛くるしく描かれているか! もし読む機会があったら、皆さんもきっと昔の漫画の魅力に気付くでしょう!


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